バッハの音楽と現代建築の出会いとは?

 

 バッハの音楽は、

私たちにどのようなインスピレーションを与えてくれるのでしょうか?

『J.S.バッハの家』

ゴールドベルク変奏曲の特徴は、計画的な全体構成で、完璧なシンメトリーでまとまった音楽の建築物といえます。この構造から、空間を展開するための基礎となるルールを創造し、家というものの考え方を見出しました。そこから、水谷玲子と加藤哲子は、人々がさまざまな交流を持てるような空間を持った家、『J.S.バッハの家』 を作りたいと考えたのです。

コンサートの内容

ゴールドベルク変奏曲全曲を演奏します。 テーマであるアリアを演奏した後に、7分ほどの説明が、 イントロダクションとして入ります。

建築映像は、毎回3つ目の変奏曲に合わせて演奏と共に映されます。『J.S.バッハの家』の基礎部分から屋根までの建築過程をカノンの演奏と共に追っていきます。そして最後に仕上がった 『J.S.バッハの家』が現れます。スイスでの上演では、建築映像が音楽を聴くのにバランスよく現れ、融合された「音空間」として醸し出されている点を高く評価して頂きました。 休憩なし、1時間半のコンサートです。

イントロダクション
音楽と建築の専門知識がない方にも興味をもって頂くために、水谷玲子と加藤哲子による音楽構造と建築の結びつきをグラフィックや音楽モチーフを用いて、噛み砕いて説明します。それに加え、 『J.S.バッハの家』 の意図をお話しすることにより、より理解と共感を持ってコンサートを楽しんで頂けるように構成してあります。 スイスでの公演では、ルドルフ・ベック氏 (SARU music)と 共同で発表し、多数のお客様から好評を得ました。